こんにちは。
飯田橋のカウンセリングルーム、サードプレイスのナカヤマです。
日常の会話の最中、
「その話、前も聞いたよ」
と指摘されて決まり悪さを感じたことはありませんか。
同じ話を何度もすることは一般的に無粋なこととされているようですね。
だから、感情がたかぶっている時などに、何度も何度も同じ話をしてしまい、あとで自己嫌悪になってしまう人がいます。
聞いている方も
「また同じ話して・・」と呆れてしまう人がいたり、
「その話は何度もきいた!」と怒ってしまう人がいたり、
そういうネガティブな反応をしがちです。
お話しが何度も繰り返されてしまうのは、
話しても自分自身で「ああ、そうか」と思う納得感や
「話してホッとできた」という安心感が得られていないせいです。
つまり、腑に落ちた感じがないのです。
それでお話しがループになってしまう。
実は、何度も何度も話してもなかなか腑に落ちない話というのは、「一口ではとても語れない」という表現があてはまるような、いわゆる語り尽くせぬ話です。
そのような話は、さまざまな感情や認識、感覚が内包されていて、しばしばそれらが互いに矛盾したり、混乱したりして存在している状態になっています。
心理のセッションでは、そのような話を繰り返し繰り返し話すことが大事です。
そうすることによって内容やそれに伴う感情が整理されていくからです。
同じ話をしているからといって、セラピストは飽きたり、腹を立てたりはしません。
その繰り返しの作業がとても治療的なものだと知っているからです。
語り尽くせぬ話、待っています。
ではまた。
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